会長の挨拶





会長の挨拶
年頭所感

新年明けましておめでとうございます。本年が会員の皆様にとって良い年でありますよう心より願っております。  平成21年より妊産婦や赤ちゃんにやさしい制度が重なって開始されました。平成21年1月には産科医療補償制度(重度脳性麻痺児に対して、認定されれば20年間で3,000万円の補償)、平成21年4月から妊婦健診公費助成の拡大(5回から14回)、平成21年10月から出産育児一時金の増額(38万円から42万円)など矢継ぎ早に新たな制度の導入や拡充がなされました。いずれの制度も富山県では混乱もなく、円滑に運用されており、偏に会員の皆様のご尽力の賜物と感謝しています。尚、妊婦健診公費助成制度が平成23年3月で一旦終了するといった情報が流れておりましたが、平成22年11月23日に開催された全国支部医療安全担当者連絡会議の冒頭に寺尾俊彦日本産婦人科医会長は平成23年4月以降もこれまで同様に妊婦健診公費助成制度を存続させる所存であると明言されましたので一安心といった所でしょうか。この制度が継続されるのであれば、現在全国で中位以下である公費助成額86,560円(全国平均は90,948円)を少しでも増額することが現執行部の喫緊の課題であります。  次にこれまで受益者負担で施行されていた子宮頸がん予防ワクチンについてです。概ね富山県全県下で平成23年1月より公費助成のみで開始されており、4月からは中学1年から高校1年までの4学年で定期接種の形に移行していくようです。突然の決定ですので、現場はまだ体制が十分整っていないのですが、是非進めていただきたい制度ですので、産婦人科医会としても小児科医会や内科医会と連携を取って十分な啓蒙の上で、出来れば対象の女児全てに接種したいものです。現在使用されている子宮頸がん予防ワクチンは、HPV16型、18型に対するワクチンです。現在発生している子宮頸がんの約70%が、HPV16型、18型の感染によって引き起こされていますので、このワクチン接種によりこれからは発生すると予想される子宮頸がんの約70%程度の予防効果に留まります。したがって初交後の子宮頸がん検診は必須です。このあたりの啓蒙を、接種に関わっていただける先生方からご両親に十分にしていただきたいと願っています。産婦人科医会と富山県医師会との連名で、接種に加わっていただける先生方に、子宮頸がん予防ワクチン接種の際の注意事項をリーフレットにして配布しました。円滑に運用され少しでも多くの女児に接種される事を祈念しています。  次に懸案でありました富山県の周産期医療体制がにわかに整備される事になりました。富山大学周産母子センターNICUは22床(15床から)に増床となり平成23年4月から運用される予定です。また富山県立中央病院母子医療センターNICUは29床(23床から)に増床となる予定ですが、こちらは平成24年4月運用開始を考えています。会員の皆様の声が、富山県を動かし、新たに設立された富山県周産期医療体制検討会の決定により現在の動向につながったわけです。  富山県の産婦人科は、非常にまとまりがあり、また良識のある集団であると強く感じています。一つ一つ実りのある方向性を富山県産婦人科医会として意思表示していきたいと思いますので、会員の皆様のご指導、ご鞭撻宜しくお願いします。本年も宜しくお願いします。

富山県産婦人科医会  会長 中野 隆

 



© Last Update:2011/1/1
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