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予防接種の対象となる病気と予防接種による副反応
| 予防接種と聞くと副反応が心配
と消極的になっておられる方も、はじめにも書きましたが、その病気にかかった場合と比較してよく考えてみてください。現在、日本で使用しているワクチン
は、世界の中でも優秀なもので、副反応の頻度も少ないものです。しかし、人間の体の性質は一人ひとり違いますから、副反応の出る人もまれにいます。程度は
いろいろですが大切なことは子どもの体のことがよくわかった、かかりつけの先生に体調をよく診ていただき、接種をしていただくことが一番良いと思いま
す。地域によっては集団接種の所もありますが、その場合には接種会場で診察される先生によく相談して、納得して子どものために予防接種を受けましょう。 |
| ポリオ (急性灰白髄炎) |
ポリオワクチン (経口生ワクチン) |
ジフテリア | 百日せき | 破傷風 |
| DPT三種混合(ジフ
テリア・百日せき・破傷風) ワクチン(不活化ワクチンとトキソイドの混合) |
DT二種混合(ジフテ
リア・破傷風)トキソイド |
麻しん(はしか) |
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| 風しん | 麻しん風しん 混合ワクチン |
日本脳炎 | 日本脳炎ワクチン (不活化ワクチン) |
結核 |
不顕性感染(ふけんせいかんせん) ウイルスや細菌が感染して体の中で増えますが、病気としての症状が出ず、
知らない間に免疫だけができるような感染の仕方をいいます。 病気になりませんから都
合のよい状態ですが、本人にもかかったのか、かからなかったのかわかりません。
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Ⅰ、 Ⅱ、Ⅲ型の3つのタイプのポリオワクチンウイルスが混ざっています。飲むことによりそれぞれがつきます。しかし、1つか2つの型だけの免疫しかつかないこ ともありますので、2回飲むことが決められています。それによって前回つかなかった型に対して免疫ができて予防体制ができ上がります。ひどい下痢をしてい るとウイルスがつきにくいので、接種を見合わせましょう。 【副反応】 ワクチンウイルスは弱毒化されており安全なワクチンですが、服用後、体内
で増えますので50万人以上の投与に一人程度の極めてまれな頻度ですが、ウイルス
が脳脊髄に達して麻痺を生ずることがあります。
また、ワクチン投与を受けた人からは15~37日間(平均26日間)にわたってウイルスが便中に排泄されます。このウイルスがワクチンを受けていない人に 感染して、麻痺をきたすことがあります。 昭和50年~昭和52年生まれの人はワクチンを2回受けていても充分な免疫ができていないことが判明しました。この年齢層の方は海外旅行に行く前や子ども がポリオを受ける際にはかかりつけ医や近くの保健所か保健センターに問い合わせてください。 |
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ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。 1981年に三種混合ワクチンが導入された現在では患者発生数は年間10名未満ですが、ジフテリアは感染しても10%程度の人が症状 が 出るだけで、残りの人は不顕性感染のため、保菌者となり、その人を通じて感染することのあることがよく知られています。 感染は主に咽頭ですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬が吠える様な咳、嘔吐(おうと)などで、偽膜を形成して窒息死することがある恐ろ し い病気です。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺をおこすことがありますので、注意が必要です。最近ではロシアで流行がありまし た。予防接種を続けていかないと日本でも再び流行する可能性があります。 |
百日せき菌の飛沫感染で起こりま す。 956年から百日せきワクチンの接種が始まって以来、患者数は減少してきています。当時は菌体の入ったワクチンでしたが、現在では副反応の少ない新型の 精製ワクチンを使っています。 百日せきは普通のカゼのような症状で始まります。続いて夜間の咳がひどくなり、顔を真っ赤にして連続性に咳き込むようになります。咳の後急に息を吸い込 む ので、笛を吹くような音がします。熱は出ません。乳幼児は咳で呼吸ができず、チアノーゼや痙攣が起きることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症をおこ します。乳児では命を落とすこともあります。 1970年代後半に予防接種率が低下した際、百日せき患者が多数出て、113名の死者を出しました。このような事を繰り返さないためにもぜひ予防接種を 受 けましょう。 飛沫感染(ひまつかんせん) ウイルスや細菌が咳やくしゃみなどで細かい唾液とともに空気中へ飛び出
し、空中を飛んで行ってヒトに感染することです。
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| 破 傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中に潜んでいて傷口からヒトへ感染します。傷口から菌が入り体の中で増えますと、菌を出す毒素のために、 口が開かなくなったり、痙攣をおこしたり死亡することもあります。患者の半数は自分では気付かない程度の軽い傷が原因です。日本中どこでも土の中に菌はい ますので、感染する機会は常にあります。 |
DPT三種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)ワクチン(不活化ワクチンとトキソイドの混合)
| Ⅰ期として初回接種3回、追加接種は初回接種3回終了後、1年から1年半までに受けるようにしましょう。また、Ⅱ期として11・
12
歳時(通常6年生)に二種混合(DT)で追加接種を1回します。 回数が多いので接種もれに注意しましょう。 確実な免疫をつくるには、決められたとおりに受けることが大切ですが、万が一間隔があいてしまった場合には、かかりつけの先生に相談しましょう。百日せ き は子どもがかかりやすく、特に年齢が低いと重症化しやすいので生後3か月になったらできるだけ早く受けましょう。 【副反応】 1981年に百日せきワクチンが改良されて新しい精製不活化ワクチンに変
わって以来、日本のワクチンは副反応の少ない安全なワクチンになっています。現在
の副反応は注射部位の発赤、腫脹、しこりなどの局所反応が主です。頻度は程度の差はありますが、初回接種1回目の後、100人中20人近い人に、3回目の
後では100人中40人~50人くらいの人に見られます。多いように思えますが、これは免疫がついているから起こる現象です。直径5㎝を超える目立った局
所反応の出現率はすべてを通じて100人中9人~10人です。なお、しこりは少しずつ小さくなりますが、数か月残ることがあります。特に過敏な子どもで肘
を超えて上腕全体が腫れた例が少数ありますが、これも湿布などで軽快しています。通常高熱は出ませんが、24時間以内に37.5℃以上になった子どもが
3~4%あります。以上のように、重篤な反応はありませんが、機嫌が悪くなったり、腫れが目立つ時などには医師に連絡してご相談ください。
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三種混合ワクチンの接種を受ける前に百日せきにかかってしまった人は、二種混合ワクチンを使用します。接種方法はⅠ期の初回接種は通
常、沈降ジフテリア破傷風混合ワクチンを使いますので2回の接種です。追加接種は12~18か月後に1回行います。 |
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麻しんウイルスの飛沫感染によっておこる病気です。伝染力が強く、一生のうちに一度は必ずかかる重い病気です。発熱、咳、鼻水、めや
に、発しんを主症状とします。最初3~4日間は38℃前後の熱で一時おさまりかけたかと思うとまた39~40℃の高熱と発しんが出てきます。高熱は3~4
日で
解熱し、次第に発しんも消失します。しばらく色素沈着が残ります。 |
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風しんウイルスの飛沫感染によっておこる病気です。潜状期間は2~3週間です。軽いカゼ症状で始まり、発しん、発熱、後頸部リンパ節 腫 脹などが主症状です。その他、眼球結膜の充血もみられます。 合併症として、関節痛、血小板減少紫斑病、脳炎などが報告されています。血小板減少紫斑病は患者3,000人に1人、脳炎は6,000人に1人くらいで す。年長児や大人になってからかかると一般に重症になりやすく、3日では治らないことが多いです。妊婦が妊娠早期にかかりますと、先天性風しん症候群と呼ばる児(心奇形、白内障、聴力障害など)が生まれる可能性が高くなりますから、妊娠前に予防接種 を 受けておくことが大切です。 |
| 1歳と小学校入学の前年(幼稚園・保育園の年長に相当)1年間の2回接種します。1歳のお誕生日になったら、すぐに受けましょう。
2008年から5年間だけは中学1年生と高校3年生に相当する年齢の者にも接種します。 【副反応】 接種して1週間後から発熱や発しんなどが5~20%の人にみられます。通
常は1~2日で消失します。
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| 日本脳炎ウイルスの感染でおこります。ヒトから直接ではなくブタの中で増えたウイルスが蚊(カ)によって媒介されます。7~10日
の
潜状期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。 流行は西日本地域が中心になりますが、ウイルスは北海道など一部の地域を除く日本全体に分布しています。この地域で飼育されているブタでの流行は毎年6 月 から始まり10月まで続きますが、この間に80%以上のブタが感染しています。 好発年齢は60歳を中心とした成人と5歳未満の幼児です。以前には小児、学童に好発していましたが、予防接種の普及で減っているものと思われます。 感染者のうち1,000~5,000人に1人が脳炎を発症します。脳炎のほか無菌性髄膜炎や夏カゼ様の症状で終わる人もいます。脳炎にかかった時の死亡 率 は約15%ですが、神経の後遺症を残す人が約50%います。ぜひ予防接種を受けておきましょう。 |
| 北海道を除く日本全国には日本脳炎ウイルスに感染したブタとウイルスを運ぶ蚊(カ)がたくさんいます。3歳を過ぎたら受けましょ
う。 日本脳炎のワクチンについては、平成17年5月に「積極的な勧奨の差し控え」が勧告されて以来、接種券は 配布されていませんでしたが、平成21年2月に新 しく乾燥細胞培養ワクチンが承認され、平成22年4月に第1期(初回接種2回と追加接種1回)に限り、5年ぶりに積極的な勧奨を再開しました。ただし、ワ クチンの供給量が限られていたため、まず、第1期の初回接種(3歳)から本格的な接種が開始されました。 ![]() 【副反応】 日本脳炎ウイルスを殺し(不活化)精製したものです。副反応としては2日
以内に37.5℃以上の発熱が接種を受けた人100人中1人以下にみられていま
す。注射局所の発赤、腫脹も接種を受けた人100人中1~3人以下です。発しんや圧痛もまれにみられます。
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わが国の結核はかなり減少しましたが、まだ4万人を超える患者が毎年発生しており、大人から子どもへ感染することも少なくありません。 また、結核に対する抵抗力はお母さんからもらうことができませんので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。 乳幼児は結核に対する抵抗力が弱いので、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残すことになりま
す。生後5か月までに接種します。 |
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