スギ花粉情報

 

2013年4月の花粉情報

  4月に入ってスギ花粉飛散は減少傾向を示しています。今シーズンのスギ花粉飛散は富山大学では2月28日に飛散が始まり、3月12日にはピークを迎え今季最高の2,041個/cm2/日を記録ました。その後、3月下旬まで飛散数が非常に多い日が続きました。富山大学における3月31日までの累積花粉飛散数は9,226個/cm2でした。これは過去10年間の平均値6,213個/cm2の1.5倍で、当大学での観測史上最多(1983年~)であった2011年の3月31日までの飛散数9,642個/cm2に匹敵します。
今後、平野部の花粉飛散は減少しますが、山間部のスギ林ではまだ開花が続きます。南、南西の風が強く吹く時などは標高の高いスギ林からの花粉飛散が継続しますのでご注意ください。
今年は3月の平均気温が8℃と平年(6.7℃)より1.3℃高かったため、ヒノキ科花粉が、3月中旬より観察され、富山大学の調査では3月末までに61個の飛散が確認されました。4月以降もヒノキ科花粉飛散は増加します。今後4月中旬にかけ飛散のピークになると思われます。ヒノキ科花粉はスギ花粉と類似した抗原性があります。しかもスギ花粉飛散数と相関係数は0.75であり、スギ花粉飛散数の多い年はヒノキ科花粉も多くなると推定され、4月中も注意が必要です。

 


1 スギ花粉飛散状況(過去10年)

   年

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

平均値

飛散開始日

2/16

2/21

3/7

2/25

2/12

3/2

2/12

2/23

2/23

3/6

3/2

飛散ピーク日

3/26

3/16

3/21

3/25

3/4

3/13

3/12

3/12

3/13

3/29

3/21

飛散終了日

4/22

4/14

5/6

5/2

4/28

4/9

4/25

4/10

4/30

4/30

4/25

飛散期間(日)

66

54

60

66

76

38

72

47

62

56

53

総飛散数

7,593

711

8,541

2,651

4,238

3,782

8,596

3,142

13,450

5,317

4,531