

2021.09.13
私は呼吸器内科医として外来および病棟業務をしておりますが、妻は他院の院長です。そのため、基本的に富山大学附属病院の保育園に通う長男の送り迎えと小学生の長女の塾の迎えを週4回行っています
当科は糖尿病・代謝内分泌内科、膠原病内科と合同で比較的女性医師が多い医局であり、各グループで休日の当番制などシステムの充実化を図っています。チーム制を採用していますが、20時の保育園のお迎え時間以降の対応はチームの先生方に負担をかけており、男女問わずさらに負担が軽減できるように今後のシステム改善が必要です。
これから家庭を持たれる先生方は子育てのイメージがつきにくいと思いますが、ご自宅にご自身が院長の病院を運営すると思ってください。お子さんを患者さんとしたら、必ず当直医を確保して、食事を用意して、具合がわるくなったときの対応を考えるでしょう。院長独りではとても運営できませんね。子供を一泊預けた時の対価を知ってから、育児を業務ととらえました。富山大学附属病院の保育園はもちろん、富山市ファミリー・サポート・センター、学童保育、託児所などの情報を先輩から早めに集めるのがよいと思います。呼吸器学会北陸地方会など子供連れで行けたことがよい思い出です。色々なやり方があると思います。無理せず周りに頼っていきましょう。
これまでの経験を活かし2019年度より富山大学附属病院の女性医師支援室の一員となりました。家事育児に対するアンコンシャスバイアスを見直すきっかけになればと思います。富山大学附属病院は専門研修と家庭の両立を目指す若手医師の皆さんを応援しています。