医薬品を医療目的以外に使うことまたは医療目的のない薬物を不正に使うこととされています。
現在、わが国で乱用されている薬物には、次のようなものがありますが、それぞれ法律で厳しく規制されていますので、合法的な(医療等)目的でなければ、たとえ1回の使用であっても乱用にあたるとされています。
本来、医薬品は病気の治療に使われるもであり、遊びや快感を求めるために使用するものではありません。使用目的を誤って使うことによって、本来使われるべき患者さんに多大の迷惑をかけていることを忘れないで下さい。
また、薬物乱用の恐ろしさは、単に薬物乱用者だけの問題ではなく、幻覚、妄想、依存による家庭の崩壊、殺人などの犯罪などへと進んでいきます。
このような薬物乱用の恐ろしさを知っていただければと思います。
● 近年、覚せい剤事犯は増加しており、戦後第三回目の乱用期の到来とされ、乱用者は、暴力団関係者に限らず、普通の学生、生徒、一般市民層の間近に広がっています。不良外国人の密売組織により、青少年が薬物への好奇心や警戒感の希薄化から安易に乱用される傾向がみられます。
● わが国で乱用される薬物のほとんどは海外から密輸されたものであり、覚せい剤は主に中国で密造され、密輸されたものです。
● 最近は、シンナーの乱用者が覚せい剤乱用者へと移行する傾向もみられます。
薬物乱用の害は、半永久的に続きます。乱用をやめ、治療を行って通常の生活にもどったようでも、何らかの刺激で突然精神障害が起こることがあります。これを再燃現象(フラッシュバック)といいます。覚せい剤の乱用でひとたび精神障害が生じると、治療によって表面上は回復しているようでも、精神障害が再発する下地が残ってしまうからです。
シンナー常用が長期になると、体の内部にさまざまな障害が起こつてきます。とくに成長期の看少年には、背が伸びない、筋肉がつかない、体重が減少するなど発育を妨げる大きな原因になります。
● シンナーは、トルエン、酢酸エチル、メタノール等の有機溶剤を含んだ製品で、塗料などを薄めるために用いるものをいいます。
● 接着剤や塗料にもシンナーと同様の有機溶剤を含んだものがあります。
● シンナーの乱用とは、本来の使用目的からはずれシンナー等に含まれる有機溶剤の蒸気を吸入し陶酔感を味わうことをいいます。
向精神薬とは、中枢神経に作用して、精神の機能に影響を及ぼす薬で、具体的には、睡眠薬や精神安定剤、中枢興奮薬などをいいます。脳・気管支・肺、心臓への弊害があります。精神障害として感情不安定(怒りやすい、判断力低下)、歩行失調等が出現します。
平成10年に検挙、補導された者は80人であり、そのうち少年が65人で81.3%を占めています。

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